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私は現在、自宅で韓国語の訪問教育を受けています。
受けてみた感想は、とても良いです。
そこで、今回は結婚して韓国に住む外国人が自宅で受けられる韓国語の訪問教育について紹介します。
訪問教育について興味がある方は、是非最後まで記事を読んでくださいね。
- 多文化センターを利用して韓国語を勉強する方法がわかる
- 訪問教育について、どんなものかわかる
- 訪問教育を受けるメリットとは?
- どんな人が訪問教育を受けられるのか確認できる
- 子どもを保育園に預けずに家で見ている人でも勉強がしたい人におススメ
この記事はあくまで、ブログ運営者の体験記事であるので実際に疑問を持ったり、利用したい場合
問い合わせはお住まいの多文化センターにお問い合わせください。
住んでいる地域でも情報やサービスが異なる場合があるので、参考程度にお願いします。
私が訪問教育を申請した理由
韓国に住みながら、韓国語を勉強する手段は色々あります。
メジャーなものは語学堂。語学堂は学費さえ払えば誰でも通って勉強ができます。
また、結婚移民で韓国に滞在している方たちには心強い味方の「多文化家族支援センター」があります。
多文化家族支援センターでは韓国に住む外国人が韓国にうまく適応して住めるように様々な支援を行っており、その一つとして訪問教育があります。
今回はその訪問教育についてスポットライトをあてて、紹介していきます。
多文化センターに通って韓国語を勉強するのとは違い、韓国語を自宅で教えて貰うので実際に受けてみてどうだったかなど情報が少ないと思いますので興味がある方は是非、記事を読んでいって下さいね。
まず、多文化センターで行っている韓国語の授業は多文化センターに通って受けるのと、自宅に先生をお招きして勉強するのがあります。
妊娠している、子どもを家でみているなどの様々な理由で多文化センターに通えない人を対象に、自宅でしかも1対1で勉強を教えてくれるとてもありがた~いサービスなのです。
私は子供をオリニチブ(保育園)に預けずに、家庭保育中で多文化センターに通うことができない為、訪問教育を申請しました。
ただ、この訪問教育は大変人気があるので申請をしてから自分の番に回ってくるまで待機時間があります。
私の場合は半年ほど待ちました。私が住んでいる市では韓国語の訪問教育をする先生は1人だった為、待機時間が長いのも納得しました。
妊娠、出産と子供もある程度大きくなってきたし、私も何かしたい!
小さい子を見ながら通って何かを学ぶのはまだできないけれど、先生が家に来てくれるならできるなと思って申請したよ。
費用について
費用は申請する方の家計の収入によって無料になるか、それとも有料になるか決まります。
授業を受けたいと申し込みをして、自分の順番が回って来てから住んでいる住民センターに登録をしに行くと、授業を受けれる体制が整い、その後で無料で受けれるのか授業料を支払うのかが決定します。
実際にどんな人が韓国語の訪問教育を受けているのか先生に聞いてみた
現在、授業を受けている先生にどんな人が韓国語の訪問教育を受けているか聞いてみたところ、やはりセンターに通うのが難しい人で子どもが小さくて自宅で見ている
或いは、妊娠中の方などでした。
そして、意外だったのが最初授業を受け始めた時は子供を家で見ていたけれど、やはり授業を受けるのに難しいからなのか、既にオリニチブ(保育園)に待機申請をかけていたのかはわかりませんが、保育園に子どもを送って保育園に子供が行っている間に授業を受けるようになった人も多いようです。
先生の話を聞く限りでは、保育園に子供が通い始めてからも継続して授業を受けられるようです。(※センターに確認したわけでないので、子どもが保育園に行き出してからも韓国語の訪問教育を継続できるか気になる方は直接聞いてみて下さい。)
訪問韓国語教育について
家庭訪問教育を通じた韓国定着支援
結婚移民から多文化子女、中途入国子女まで、韓国での安定的な定着のため、訪問教育指導者に合わせた教育(韓国語教育、親教育、子ども生活サービス)を提供しています。
生活言語を身につけ、文化を理解できるように体系的、段階ごとに韓国語教育サービスを提供
対象:初入国5年以下の結婚移民者、中途入国子女
*入国5年以上経過しても妊娠、出産など妥当な理由がある場合、自治体の協議後に支援可能
内容:韓国語教育1~4段階、語彙、文法、活用、文化など
期間:80回原則(約12カ月)/週2回、1回あたり2時間サービス提供(20分以内の休憩時間厳守)
*特別な理由(多子女、障害、基礎生活受給対象、片親など)が認められる場合、40回延長可能
授業を休みたい場合
日本一時帰国などで一定期間休みたい時は、休みがいつからいつまでを先生に伝えます。
4週間以内で、休むことができます。これ以上になると、出産などの特別な理由がない限りは長期間お休みすることはできないのが原則です。
また、授業は基本的に休んだら他の日にちで振り返る必要があります。
例えば、水曜日と金曜日に授業を受けていたら同じ週、或いは次の週に休んだ1回ぶんの補習をしてもらう必要があります。
授業で使うテキスト
多文化家族支援センターで使われてるテキストです。
こちらのテキストは、一番最初に先生が来た時にレベルテストをしてくれて、そのレベルにあった段階から勉強をすることになります。
テキストは全部で初級1,2と中級1,2がありメインの本とワークブックみたいな補助教材の2冊セットの構成になっています。
語学堂のテキストと違って、結婚移民者が対象なだけあり内容も韓国の文化、習慣を中心に作られています。
子どもを家庭保育する中でどうやって授業を受けたか
今では授業を受けるスタイルが定着しているものの、最初は子供を家で見ながら授業を受けるというのはとても大変でした。
はじめは、私は子どもを見ながら授業が受けられると思っていました。
授業の希望時間を午前にし、授業が終わったらお昼ご飯の準備をし、お昼寝をさせるつもりでしたが、そんなに楽なものではありませんでした。
家庭保育中の子どもは授業をスタートした時はまだ2歳になる前。
性格が大人しく、その年にしては空気を読んでくれるので授業も横でできるかと思いきや、まさかの「ママ、ママ」攻撃。
ママ友のおうちに行って、子どもを見ながらのんびりお喋りとはほど遠く、1対1で大人2人で喋りママの関心が自分に向かないのが嫌なのか、要求を連続で出してきたり、転んで泣いたり、冷蔵庫から飲みたいものを要求したりと、先生と話すどころではありませんでした。
そんな感じなので、テキストを開くと横で子どもも鉛筆を持ちたがり大人しくじっとはしていられないので、抱っこをしながらテキストはあまり見ることができずに、先生と会話だけなんとかという状況でした。
そこで、先生が子供を昼寝させてる間に授業を受けるのはどうかと提案してきて、最初は毎回同じ時間に必ず昼寝をさせるのは難しいんじゃないかと思い断ったものの、子どもを見ながらの授業が大変過ぎて、やっぱり訪問授業やめようかな・・と思うほどまでに。
それなら、一度寝かしつけてその時間に授業を受けるというのにトライしてみてもいいかもとやってみたのです。
子供がいる中でのスケジュール
- 10時~
-
遅くまでこの時間には起きて洗濯物を洗濯機に入れて回す。
11時頃からお昼ご飯が食べられるように、仕込み&料理をする。
前日の残ったお皿洗い、掃除など。 - 11時~12時
-
お昼ご飯を子どもと食べる。
食べる前、或いは食べ終わった後に急いで洗濯物を干して乾いた洗濯物をたたむ。 - 12時~
-
寝かしつけをする。
うちの場合は、絵本を読んで、必要な時はお水をあげています。
絵本2,3冊を読むのに15分ほど。
素直に寝てくれる時は読み終わったらぱぱっと部屋を退出します。(セルフねんね方式) - 1時半~3時10分
-
先生が家に来て授業開始。
実際は50分×2回で間に10分休憩が2回ありますが、まとめてするようになりました。 - 3時10分~
-
子供が途中で起きてくるまで、自由時間ですがよく寝てくれれば大体4時まで。
1時には寝かせられるように頑張っているので、授業が終わり先生が部屋を出ていくドアの音で起きてしまうこともよくあります。
実ははじめは1時~3時が先生が来る時間でしたが、寝かしつけが毎回間に合わず1時20分から来ることになり、そしてまた1時半に変更して貰ったりと先生がかなり協力的でした。
どんな先生にあたるかによっても変わるかもしれませんが、子どもがちゃんと寝ていないと授業にならないし、それをちゃんと理解してくれて時間を細かく調整してくれるのはありがたかったです。
訪問教育を受けて良かったこと
約40回の授業が終わり、訪問教育を受けて本当に良かったなと最近思います。
韓国に住んでいると、日本にいた頃とは違い基本孤独だなと思っています。
家族や昔からの仲良い友達、住み慣れた土地、慣れてる言語、何でも自分でできること、これらの環境からほど離れた場所にいて、子どもはいるけれどまだ話し相手と言うには物足りない。
日々、ただこなしていくだけの育児の日々。
そんな中でも、韓国生活でのストレスや、在韓での人づきあいの悩み、夫とのコミュニケーションの悩みなど、悩みやモヤモヤは常に尽きません。
そんな中、週に2回も定期的に自分の家に来てくれて、授業をしてくれる。
そして、私の場合ですが授業以外にも話したいことがある時はよく雑談につきあってくれたり、悩みを聞いて貰いました。教科書をやったほうがいいのだけれど、今はそんな気分にはなれなくて、とにかく誰かに聞いて欲しいと思い、先生は快く聞いてくれました。
そのため、なかなか教科書が進まず今は猛スピードで頑張って進ませています。
- 宿題を出してほしい、テストをしてほしいは要望可能
- 早く進めるか、ゆっくり進めるかは相談できる
- 発音を直して欲しい、作文を重点的にやりたい
- その他、生活でわからないことや、必要なことを先生に直接聞ける
- 授業と関係ないところで、韓国人と話して韓国や韓国人を理解することができる
- 使うテキストは他のを使用することはできない。
その他の訪問教育
父母教育
言語文化の差などで子どもの養育で困難を抱えないように結婚移民者へ父母教育を提供
対象:ライフサイクル別1期ずつ支援(計3回支援)
①妊娠・出産・乳児期(妊娠中~生後12カ月以下)
②幼児期(12カ月以上~48カ月以下)
➂児童期(48カ月超過~満12歳以下)
内容:子育て支援のための保護者教育、家族相談および情緒支援、その他韓国生活に必要な情報を提供。
期間:1期40回原則(約6か月)/週2回、1回2時間サービス提供(20分以内の休憩)
子女生活サービス
自我、情緒、社会性の発達で困難を抱えないように多文化家族の子どもへ子ども生活サービスを提供
対象:満3歳~満12歳以下の多文化家族または、中途入国者
*ただし、満12歳を越えても小学校在学中であれば教育対象に含まれる。
期間:1期80回原則(約12カ月)/週2回、1回あたり2時間サービス提供(20分以内の休憩)
*特別な理由(多子女、障害、基礎生活受給対象、片親)などが認められる場合、40回延長可能。