この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

12月7日に9月から3か月間、勉強し続けた多文化の授業が終わりました。
3か月という期間はあっとゆーまでしたが、
かなり満足して勉強できました。
Twitterを見ると、多文化センターに関心が多いのがわかります。
と言う事で、今回は多文化センターについて思った事を色々書いてみます。
私が多文化家族支援センターに通う理由
それは、早く韓国社会に適応したいからです。
韓国社会に適応する為には、韓国の習慣や文化を学び、韓国語をストレスなく身につける必要があると思っています。
私は、自分の韓国語にまだまだ自信がないので、韓国語を続けています。
パートナーに頼ることがまだ多いのですが、少しずつ一人でできることを増やしたいし、自立したいです。
はじめのうちは相手に頼っていてもいいけれど、
2021年の自分は2020年の自分より、2022年の自分は2021年の自分より少しでも成長していたい。
それから、自分自身が相手にずっと頼っているというのが嫌だし、一人で色々できるようになりたいです。
習い事のプログラムに積極的に参加するのも、自分の生活の中に楽しみを見つけられて、韓国語で何かを学べるから一石二鳥だと思っています。
今回は、私の多文化センターについて知ったこと、思っていることに関しての記事です。
多文化家族支援センターに通っている人、通っていない人の違い
私は韓国に結婚移民として移住してくるまで、
多文化家族支援センターという名前こそ知っているものの
実際にはどんな所なのか、どんなことができるのかはよく知りませんでした。
(以下、多文化センターで省略して書きます)
在韓の方が発信するブログ等でよく
『多文化センターで〇〇した~』とか、
『多文化センターで韓国語、勉強中』
という情報で韓国語勉強+他にも何かプログラムがあるんだなぐらいの認識でした。
実際に自分が3か月通ってみて思ったのは、
やっぱり、多文化センターっていい!
ということです。
でも、韓国に住んでいる多文化家庭の方が
みんな多文化センターに登録をし、活用しているかというと
実はそうでもないんですよね。
通っている人と通っていない人の違いを分けるとこんな感じです。
- 韓国に来たばかりだったり、韓国に来て数年たつが、まだ色々な面で韓国に慣れていない人
- 結婚で、韓国に来て生活に慣れる為に韓国語を勉強したい人
- 韓国語以外の活動がしたい人(習い事、就職対策、子供がいる家庭のサポートなど)
- 友達作りがしたい人
- 外に出る理由が欲しい人
- 語学堂ではなく、低価格或いは無料で韓国語の学習がしたい人
- 韓国在住歴も長くなってきて、多文化センターに通う必要がなくなった人
- 韓国に来て間もない頃は通っていたけれど、もう生活に特にそこまで困っていない人
- 韓国語教室に通ってみたけれど、自分が思っていたものと違って通わなくなった人
- 特に韓国語に不便していない人
- かなり前から韓国に住んでおり、その時は多文化自体がなかった人
韓国で出会った結婚移民の方に話を聞いてみると、
結婚移民であれば、過去に一度は多文化センターを利用してみたことがあるという方が多いです。
利用してない方は、
語学堂→就職。或いは韓国に移住して間もなく就職した人が多いようです。
私のイメージでは、多文化センターは学校みたいな感じ。
まだ韓国のことを知らない学生たちに対して、韓国語や生活の方法を教えたり、
困ったことをサポートしてあげて、卒業する頃には一人で立てるようになっている
といった感じでしょうか。卒業後の進路先はそれぞれ違います。


韓国に長く住んでいれば自然に話せるようになるのか?

9月から3か月間、多文化センターに通ってみての感想は、
やはり登録して、韓国語の勉強をして良かったです。
私は、韓国語を勉強したり、しなかったりと時期によって波があるんですが、
多文化センターに通う前は2年ぐらい韓国語の勉強から離れていました。
韓国に住んでいるからと言って、韓国語が自然に上手になるか?と言ったらそういうわけではないです。
自分から、学校に通わなくても勉強できる人ならいいけれど
私はどちらかと言うと、学校に通ったり予定がないと勉強しないタイプ。
半強制的な環境に自分を置いてこそ、ちゃんとやるんですね。
ここで最近心に残っている多文化の先生の名言を紹介します。
韓国に10年住んで韓国語について考えたり、勉強してきた人と、韓国に10年住んで韓国語について何も考えず、勉強もしてこなかった人は全然違う。
同じ10年でも、コツコツと続けてきた人とそうでない人は歴然の差がある。
by 多文化センタートピッククラスの先生
この言葉には私もすごく納得しました。
よく、留学したことある人や、駐在や結婚移民、ワーホリなど様々な理由で
長期間、海外に住んだことある人に対して
“韓国に住んでいるから、韓国語話せるでしょ?”
って言う人がよくいます。
私も、昔はそう思っていた時期がありますが、実際に自分が海外に住んでみるとそうじゃないことがわかります。
その国の現地の人と変わらず、同じように住んでいく為にはかなりの努力が必要です。
言葉がどのぐらい話せるかは、人によってもそれぞれ違います。
20年、30年と住んでみたら自然と話せるようになるかもしれませんが、それも生きてくのに必須だから生活していくうちに覚えていったという感じでしょうか。
韓国語クラスに通うことで期待できること
韓国での多文化政策はかなり充実しており、手厚い。
こんなに至れり尽くせりでいいのかと思うほど、守らてる感が半端ないです。
特にまだ韓国に慣れていない、韓国生活に不安がある間は、言葉ができないことへの孤独感、配偶者以外頼れる存在がいない不安感、習慣も文化も慣れないなどストレスでいっぱい。
こんな時に頼れる場所があるのと、ないのでは全然違います。
韓国の多文化政策は、韓国人と結婚した外国人の多文化家庭を支援する為のもので
韓国に早く慣れてうまく生活できるよにするために支援してくれます。
例えば・・韓国語が上達すればこんなことができるようになります。
街に貼ってある広告、ちらしが読めるようになる
▶スーパーのちらしが読める(割引率、1+1、割引きの条件など)
▶お店の看板が読めて、何の店かわかる
▶飲食店のメニューが理解できる(割引やサービスがわかる)
▶お得なイベントの実施がわかる、対象者や条件がわかる
▶お店の営業時間、お休み、メモ書きが読める
正しく情報を理解する能力は生活自体の質を上げて、詐欺や悪いことにも巻き込まれないなど自分を守る術も身につきます。
携帯に届くムンチャが理解できて、活動範囲が広がる
▶多文化センターに登録していると、プログラムの案内のお知らせが来る。どんな内容か理解できる。(講座名、実施日、対象者、条件、費用、申請方法など。)
▶自分で電話をかけて、配偶者の手を借りずに申し込みができるようになる。
▶ネットで買い物をした時の完了のお知らせ(携帯電話が、本人名義に限る)
▶銀行で入金した際の完了のお知らせ(携帯電話が、本人名義に限る)
▶コロナのお知らせ(住んでいる地域の確診者の人数、発生した場所)
危険区域が認識できる
▶コロナで規則が変わった時のお知らせや、警戒レベルの段階が上がった時のお知らせ
現在の多文化支援の形になるまで
韓国生活にまだ慣れない時、
韓国語の授業を無料で提供してくれるのはかなりありがたいですよね。
実は、韓国の多文化支援というのは前からこんなに充実していたわけじゃなかったそうです。
昔は、多文化家庭の問題が多くてそれが社会問題になっていたそうです。
特にベトナム等の東南アジアから来たお嫁さん達は、配偶者との意思疎通もできなくて、孤独だったり、
義理の家族と上手くいかなかったり、本当に様々な問題があったそうです。
特に、東南アジアから結婚移民として来た方たちは、配偶者である男性側がかなり年齢が上で恋愛結婚というよりかは結婚の為、子供が欲しいから、後継ぎが欲しいから、ダイレクトにお金等の理由も普通です。
日本の場合は国際恋愛から結婚に繋がることが多いので、国によってこんなに事情が違うのですが、それも国際結婚をして韓国に来たからこそ初めて知る世界です。
今の多文化支援は先輩方の努力の積み重ねや、外国人をサポートしたいという気持ちの方たちの想いで、今の形になったのだと思うとありがたみしかない。
外国人でも韓国人と結婚して韓国に住むのなら、同じ家族みたいなもの。
その配偶者である韓国人と子供ができたら、子供は未来の韓国の大切な財産になりますよね。
韓国で生きていく為に、何よりも大切な韓国語力

韓国生活はトータルで2年以上はたちますが、色々な経験をしました。
生活はある程度、落ち着いては来ていますが一連の経験を通して思ったのが
“韓国で生活していくには、何よりも韓国語が一番大切“だということ。
韓国語が少しずつできるようになると、一人でできることも増え、行動力も上がります。
海外で生活するのに大事な、心が健やかであることにもかなり影響します。
韓国語が大事だと思う理由は沢山ありますが、韓国で生活する為に何をするにも韓国語でやるから。
- 自分一人で〇〇ができるようになりたい → 韓国語が読めたり、書ける能力が必須
- 習い事をしたい → 韓国語で教わるので、韓国語が理解できるほど習い事の内容も理解できる
- 資格をとりたい → 勿論、基本韓国語で教わる
- 仕事をしたい → 韓国語で仕事を探して、韓国語を使って働く
と言った感じです。
また、韓国語絶対できるようにならなきゃ!と思って自分を追い詰めたり、焦ったりするのもあまりよくない。
無理し過ぎは禁物だし、語学の成長は一人一人ペースも違うので
ゆっくりでも、早くてもいい。
その人に合ったやり方が大事で自分なりのペースで韓国語とつきあっていくのが一番です。
多文化センター以外でも韓国語を学べる社会統合プログラム
多文化家族は、多文化センターの韓国語講座。
そして、韓国人と結婚していない場合でも利用できるのが社会統合プログラムです。
社会統合プログラムも多文化の韓国語クラスと同様に無料で韓国語の授業を受けられます。
こちらの対象はワーホリや留学・出稼ぎなどで韓国に来ている外国人など、韓国で正規ビザを持って生活している外国人などが対象とのことです。
詳しくはUraさんの2021年社会統合プログラムという記事でかなり細かく説明されているので、興味がある方は是非見てみてください。
プログラムを受ける前に、事前にレベル分けテストが必要ですがトピック所持者で且つ、試験を受けてから2年が経過していない場合は連携も可能です。
このブログの【社会統合プログラムの申請】TOPIKの成績と連携してみたで紹介しているので、連携したい方は参考にして下さい。

韓国に住んでいても、自分らしく楽しく充実した生活が送れるように色々やってみましょう~。